カトウのブログ

観た映画や読んだ本、その他について

2013-01-01から1年間の記事一覧

プロセス

少し前ですがニュースで、スプレーアートで世界的に有名なアーチストのバンクシーの作品を名前を伏せてニューヨークの路上で売られたと伝えていました。売値は1枚60ドルだから6000円くらい。だけど売れたのは7枚だけだったそうです。このバンクシーの描いた…

映画『アカシアの通る道』

『アカシアの通る道』とうい映画を見ました。アルゼンチン・スペインの映画で舞台は南米、パラグアイからアルゼンチンのブエノスアイレスへトラック運転手のおじさんが人に頼まれて赤ちゃんとそのお母さんである女性を乗せていくというただそれだけの映画。…

スマホ依存

ニュースで見たのですが、どうも現在のアメリカ人もスマホ依存が酷いらしいです。ちょっとした社会問題。スマホ依存を警告するCMもあるようです。 スマホ依存ということでは日本も同じ。 ぼくも電車に乗っていて、向かいに座っている人がみんなスマホを見て…

師匠

『苦役列車』の西村賢太氏は藤澤清造の没後弟子を自称しているとのこと。小説を読んでたらそんなことが書かれていました。そういえば内田樹氏もレヴィナスという哲学者を思想における師匠と書いていたような。 ということは、勝手に誰かを自分の師匠にしてし…

無知ということ

最近「修業論』(内田樹・新書)という本を読み始めました。そこに無知について書かれていました。 「無知とは知識の欠如ではない。そうではなく、知識で頭がぎっしり目詰まりして、新しい知識を受け入れる余地がない状態のことを言う。」 どんなことでも「…

刺さる言葉

トイレで去年のTVブロス(2012年10月)のコラム『あの娘と、遅刻と、勉強と』を読んでいたら、ふいに刺さる言葉に出会ってしまいました。この回は岡村靖幸氏と水道橋博士氏の対談。水道橋博士氏は髙田延彦氏の『覚悟の言葉』という本を読んで、「親友はいら…

映画「別離』

イラン映画の『別離』(2011年イラン・アスガル・ファルハーディー監督)を見ましたが、とても良かったです。ベルリン国際映画祭やアカデミー賞でも賞をっているという作品とのことですが、最近見た中ではピカイチの映画でした。 イランの社会情勢はよくわか…

貧困大国・貧困ビジネス

前にドラマ「震える牛」のことを書きました。食品偽装の話で実際ありそうな裏の現実という内容で恐ろしかったのですが、最近読み始めた「(株)貧困大国アメリカ」(堤未果・岩波新書)はさらに根が深く、逃げようのない感じの恐ろしい現実が書かれていまし…

よくわからない世界

先日、映画「蛇にピアス」を見たのですが、まったく知らない世界だなと思いました。 なぜピアス付けたりやタトゥー入れたりするのか? 単なるファッションということも多いのかもしれませんし、周囲を威嚇する意味もあるのかもしれません。が、ネットで調べ…

震える牛

wowowで放映されているドラマ「震える牛」が面白い。 社会派ドラマというのでしょうか。食品偽装がテーマになっています。何年か前に食品偽装がワイドショーをにぎわしていましたが、その頃の事件を彷彿とさせます。いよいよ最終回で悪い奴らがどうなるのか…

普通の家族

『普通の家族がいちばん怖い 崩壊するお正月、暴走するクリスマス』(岩村暢子・新潮文庫)を読みました。223世帯を対象にした「普通の家族の実態調査」です。御節料理やクリスマスから他人の家の中が垣間見えて面白かったです。 特に興味深かったのは、クリ…

デザイナーの仕事場

先日みうらじゅんさんがラジオで「捨てるっていうのは、人も物も一緒なんですよ。そんなポイポイ捨ててる癖をつけると、人も捨ててしまうんですよ。よくないんですよ、あれ。」と発言されていまいた。これは断捨離の話題がでたときの発言。なるほどなと思い…

名づけることは、呪うこと

先日、知人が犬の散歩で仲良くなった人と“35年会(生まれ年だと思います)”を作ったと言ってました。聞くと単なる飲み会仲間が出来たということらしいですが、一応“○○会”と名が付くとこれから継続して会が開かれそうな感じで悪くないのかもしないと思いまし…

掃除をするということ

掃除はこまめにすればいいと思っていても、なかなかそうもいかないのが現状です。 別に それほど汚くしているとは思わないけど、かといって威張れる程キレイじゃないのは事実。掃除をすると気持ちがいいし、運が向くっていうし、常日頃こまめにしようと思う…

分人とヒミズ

平野啓一郎著『私とは何か_「個人」から「分人」へ』(講談社現代新書)を読みました。「唯一無二の本当の自分という幻想」はやめた方がいいじゃないかということが書かれていました。 友人Aといるときの自分と友人Bといるときの自分は違っていて当たり前、…

アメリカの職場でやってはいけないこと

アメリカの「職場でやってはならない8つの御法度」というのがあるそうです。アメリカのビジネスの専門家か誰かが言っていることで、ひとつの考え方として捉えれば良いと思いますが、ちょっと意外なところもあったので上げてみます。 1)働き過ぎる事(いつ…

顔認証技術に驚いた

世の中そんな事になってるんだとびっくりする事ってよくあります。最近では、アメリカの新エネルギーの話なんて聞くと、いつの間にそんな事になっていたの?なんて思ったりします。 エネルギーの話ではないのですが、先日TVで顔認証という技術について放送さ…

デザイン、物語の力

マンチェスター・ユナイテッドのサー・アレックス・ファーガソン監督が26年半の監督生活に別れを告げました。これだけ長い間監督を続けるなんて脅威的です。 今期は香川選手も加わりより一層日本での注目度も高かったマンUですが、これまでに数々の栄光があ…

手ぶらにしたいけど。

奥さんがマンションでドーベルマンに噛み付かれたとういうニュースが記憶に新しい佐藤可士和氏ですが、この間、EテレのSWITCHインタビュー 達人達(たち)「小山薫堂×佐藤可士和」を見ていたら普段の外出時の持ち物が手ぶら状態なのに驚きました。小山…

さよなら私

みうらじゅん著『さよなら私』(角川文庫)はなかなか良い事が書いてありました。 おそらく仏教の教えをみうらじゅん風に書いたものだと思います。ですので「なるほど」と関心すると同時に、これから「そうしてみようかな」と思ってたりもして。ちょっとした…

アイコンの大切さ

フェイスブックやツイッターやLINEなどに設定するアイコン。ネットを見ていたら、どんなアイコンにしているかで、どんな人かを分析というか推測しているようなサイトがありました。(ちなみにアイコンとはwikipediaによると、「物事を簡単な絵柄で記号化して…

屏風絵の見方

NHKの日曜美術館で江戸絵画コレクターであるジョー・プライスのコレクションが紹介されていました。(放送は2週間程前だと思いますが) 番組では「江戸時代と同じ灯りで絵を見るとどのように見えるのか?」ということで、行灯の灯りで見るという試みがされ…

ソーシャルおじさん

『乗り遅れるな!ソーシャルおじさん増殖中!普通のおじさんたちのソーシャルメディア成功物語』(徳本昌大・高木芳紀著 ソフトバンク新書)を読んだのですが、タイトルからして、「ごくふつうのおじさんがツイッターやフェイスブックで奮闘しながら、それな…

もう一度見たい映画、見たくない映画

先週は録画しておいた映画を2本見ましたが、偶然にも両方とも子供が主人公のものでした。と言っても、内容とテーストはかなり違っていました。一本は「もう一度見たいな」と思わせるもので、もう一本は「もういいや」と思ってしまった映画でした。 でその映…

おしんとLINE

「おしん」の再放送を見ているのですが、世界中で見られているだけあって面白いですね。今のところ、おしんが大人になって東京の髪結いの店で修行をし、これから独立してどうなるか、というとこまで。その後は録画してあるのをこれからみたいと思っています。…

わたしという牢獄

映画『ドラゴンタトゥーの女』(2011年米・デヴィッド・フィンチャー)は、なかなかグッとくるものありましたね。40年前の少女失踪事件の真相を追求していくというストーリーで、話もとても面白いんですけど、真相を追う主人公のリスペット(ドラコンタトゥ…

本の中の“良い言葉“

本を読んで「なるほどと思った言葉」はどこかにメモをしておくか、スマホのメモソフトに入力しておくのが癖になっています。本を1冊読んでどのくらいの知識になるかわかりませんが、一言でもメモる言葉があると読んでよかったと思う事にしているのです。 今…

ミッドナイト・イン・パリ

ウディ・アレンの映画「ミッドナイト・イン・パリ」(2011年・米)はタイムトラベル・ファンタジーと言っていいのかはわかりませんが、とても見ていて楽しい気分になる映画でした。売れない小説家である主人公が、1920年代のパリにタイムスリップしていろん…

アイデアブック

『スウェーデン式アイデア・ブック』(フレドリック・ヘーレン著 ダイヤモンド社)という本は、いろいろなアイデアの発想法が書かれている本でした。実はこの本、書店のデザインの棚に置かれていたので、てっきりデザインのアイデア本だと思って買ったのです…

キャパの謎

2月に放送されたNHKスペシャル『沢木耕太郎 推理ドキュメント 運命の一枚“戦場”写真最大の謎に挑む』を見ました。あの有名な「崩れ落ちる兵士」についての検証でした。知らなかったのですが、この写真にはネガが残っていないということで、今イチはっきりと…