カトウのブログ

観た映画や読んだ本、その他について

2014-01-01から1年間の記事一覧

男の映画、女の映画

男が好きな映画、あるいは男向けの映画って当然あるでしょうね。 先日観た高倉健主演の『夜叉』は男が好きな映画の部類に入ると思います。女の立場からすると受け入れ難いじゃないかと。 元ヤクザの「人斬り夜叉」修治(高座健)をめぐる女の争いは(それが…

「羊たちの沈黙」とビジネス本

最近は集中的にビジネス本を読んでいるのですが、その中の多くに「心」というキーワードが頻繁に出てくる様な気がしています。ビジネスで「心」だなんて、なんとなく甘っちょろい感じを受けますが、読んでみるとわりと納得でした。それと、「自己開示」の必…

町田康の「告白」

町田康の『告白』を読みました。噂に違わぬ傑作でした。ちょっとうなされそうです。 『告白』は明治時代に実際にあった「河内十人斬り」をモチーフにした小説ということです。事件の事はまったく知らなかったですが、まあ、酷い事件です。しかし、これが河内…

舟を編む

映画「舟を編む」(2013 石井裕也監督)は、真面目な人たちが辞書を作る話でした。 なるほどそうやって作るんだと勉強にもなりました。こういう人たちがいないと辞書はできなんだなとも思いました。地味で大変だけど人の役に立つ仕事って世の中には様々ある…

ねじまき鳥クロニクルを読みました

村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』読み終わって、面白かったのは確かだけど、これはどんな話だったのか正直考えてしまいました。 わたしたちの日常には毎日いくつものニュースが飛び込んできて、たとえそれが酷い事件であっても日が経てばそのほとんどを忘…

映画『情婦』

『情婦』(1957年アメリカ・ビリー・ワイルダー監督)。 面白かったですね。騙させる騙される。どんでん返しっていうんですかね。こんな感じで終わっちゃうのって思ってからが凄い展開で、好きなように転がされてしまいました。 この「情婦」は、アガサ・ク…

夏目漱石の『こころ』

「NHK BSの『夏目漱石「こころ」100年の秘密』という番組が面白かったです。 『こころ』は(本棚にあったので)たぶん前に読んだ事はあったと思うんですけど、ほとんど覚えてなかったし、読んだときにまったく理解できていなかったんだなということがこの番…

言葉はどこまで有効なのか

「脱法ドラッグ」の新呼称が「危険ドラッグ」に決まったそうです。この名称でいいのかという意見も多いようですね。確かにそんな感じもします。「母さん助けて詐欺」だとか、どうもいいネーミングを決めるというのはとっても難しそうです。 「ゆるキャラ」は…

情報はすべて過去

『養老孟司の大言論Ⅲ 大切なことは言葉にならない』(新潮文庫)に情報は、すべて過去だと書いてありました。これはよく養老さんが言ってることです。ネットでいろいろ知った気になってもそれは既にすべて「済んでしまったこと」にしか過ぎない。そんなネッ…

オシムの闘い

NHKで放送された『オシム73歳の闘い』は、オシムの祖国ボスニア・ヘルツェゴビナがブラジルワールドカップ出場を決めるまでの闘いを追ったドキュメントでした。 知らなかったのですがボスニア・ヘルツェゴビナでは、いまだに民族的な軋轢があり、サッカー協…

寝てない自慢

日本人は睡眠時間が少ない方から世界第2位らしいですね。この間ラジオで言ってました。 それを聞いて思ったんですけど、たしかに、「寝てない自慢」をする人ってたまにいるなって。それにしょっちゅう忙しいと言っている「忙しい自慢」とか。まあ、本当に忙…

ドラマ「ロング・グッドバイ』面白かったですね

NHKで放送されていたドラマ『ロング・グッドバイ』は、なかなか面白かった。浅野忠信がカッコ良くてよかったです。 「ロング・グッドバイ」と言えば、内田樹さんの著書『村上春樹にご用心』に村上春樹の「羊をめぐる冒険」と「ロング・グッドバイ」は同じ話…

ビジネスって

先日何気なくテレビを見てたら、6歳の男の子が「難病の友達のために、絵本を自作してそれを販売し、その収益で友達を救おう」と考えたという話を紹介していました。結果1億円近くの収益を得たということです。海外の話なんですが、そんな事ってあるんですね…

数奇な人生

映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(2008 デビット・フィンチャー)を見ました。おじいさんで生まれて、どんどん若返っていくとう話です。なんだか、人の変化というのが明確に示されてる感じの映画でしたね。主人公だけがどんどん若返り、他のみんな…

サッカー展

先日、アンディ・ウオーホルの作品がフロッピーディスクから発見されたというニュースがありました。それを聞いて、ウオーホルが「現在生きていたら、3Dプリンタで作品をつくっただろな」とか「ウエブやSNSも活用したんじゃないか」って感想を言っていた人が…

書体入門

『本を読む人のための書体入門』(正木香子著・星海社新書)を読みました。普段、チラシやリーフレットを制作している仕事柄、「この印刷物にはどんな書体がいいかな」などと毎度考えているのですが、「なるほど書体ってそういう風に考えて、接するものなん…

万年時計、驚きました

ニュースで最近人気の音楽配信サービスの話をしていました。なんでも、AI(人工知能)によって、その人の好みの曲を提供してくれるサービスのようです。例えば「悲しい」とか「楽しい」とかのワードを選択すれば、その人好みの曲を2000万曲の中から選んでく…

好きな小説家

村上春樹を読みはじめました。「羊をめぐる冒険」の上巻を読み終わったところです。合わないんじゃないかって漠然と思っていたけどそんな事なかったですね。けっこう面白いです。謎に包まれていて、これからどんな展開になるのか?下巻が楽しみです。 先日、…

絵の値段

ラジオを聞いていて知ったのですが、ゴッホは生前に売れた絵は1枚だけだったらしいです。ゴッホが生きている間に絵がほとんど売れなかったという話は聞いた事あったけど一枚だけだとは。ゴッホの死後、絵は評価され始めたらしいのですが、生きているときに評…

悲しみの感情

「人から悲しみの感情が失われてきている」 アメリカの人工知能を研究している教授が言った仮説です。ソーショシャルメディアなどは様々に自分を擬態しながらコミニュケーションを行っている傾向が見られる。そんなコミニューケーションが脳に影響を与え、そ…

クラッシュ

映画『クラッシュ』(2004/米/ポール・ハギス)はすごくいい映画でした。 アメリカ、ロサンジェルスを舞台の人間模様というんでしょうか。 いろんな人種や様々な立場の人たちがいて、そこには偏見や差別や立場の違いが至る所にあるからなのか、どこかそれ…

村上春樹を読もうか迷ってます

前から村上春樹を読んでみようと思っていながら読まずにいます。どうしてかははっきりしないけど、自分には合わないんじゃないか?とどこかで思っているんですよね。背中がムズかゆくなるようなイメージ。読んでないのに。 そんな感じで村上春樹に躊躇してい…

恐怖のメロディ

クリント・イーストウッドの1971年の映画『恐怖のメロディ』を見ました。 内容は気にせず、イースドウッド作品ということで見始めたのですが、これが見事なストーカー映画でした。(見事というのは映画として見事ということだけど。) イーストウッドは被害…

花見

いよいよ消費税がアップして、ニュースを見ると皆それぞれ慌ただしいというか、混乱とまではいかないまでもそわそわ感があるような。そんな中、さいたまの天気はよく晴れ渡って、世間の騒ぎとは遠くはなれてとてもいい気持ちです。 大宮駅に行ったついでに大…

それがどうした

消費税変更ということで、俄にドタバタとしている感じがします。自分の仕事にも多少影響がでていて少し困ったなという事態も。まあ、じきに解消されると思うけど。 作家の伊集院静さんが競輪場の近くの飲み屋で店主に「競輪で負けてぼやく客にひと言で黙らせ…

希望の国

かなり前にHDに録っておいた園子温監督の映画「希望の国」をようやく見ました。地震による原発事故に直面した人たちの話でした。 やはり重くのしかかるものがありましたね。年老いたお母さんが「早く帰ろうよ」というのが口癖。その辺一帯が汚染されていて、…

季節を感じるには

だいぶ暖かくなってきました。関東での桜の開花も目前という感じではないでしょうか? 先日、ラジオを聞いていたら、あるクリエーターの人が浅草に引っ越したら体調が良くなったという話をしていました。仕事柄あまり時間にメリハリのない生活をしていて季節…

品川の月

2012年、喜多川歌麿作の巨大掛け軸「深川の雪」が発見されたとのことです。 「深川の雪」は「品川の月」と「吉原の花」との三部作ということです。しかし、この三作ともが明治時代にフランスに流出し、その後「品川の月」と「吉原の花」がアメリカへ渡り「深…

焼きそばのほぐし方

このところビットコイン取引所のサイトがアクセス不能になったと盛んにニュースで伝えていますね。ビットコインとは無縁なので、これに関してそれほど関心はないのですが、ネットがらみのものっていろいろわからないことが多くなってきていて、どう向き合っ…

安部公房の友達

安部公房の「友達」を読みました。この間飲んだときに酔った友人がわざわざメモに書いて勧めてくれた本です。人からすすめられた本や映画は、極力読んだり観たりするようにしているので買ってみたのですが、正直最近は半沢直樹でおなじみの池井戸潤の小説を…