カトウのブログ

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フォントのふしぎ

『フォントのふしぎ ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?』(小林章・美術出版社)には、海外有名ブランドのロゴに使われているフォントが紹介されていました。ルイ・ヴィトンやゴディバやディオールのロゴなど。興味深い内容の上、写真も豊富で一気にフォントの世界に引き込まれてしまいました。


ところで、我々はどうしても欧文というと小文字・大文字を気にしてしまうところがあると思います。例えば、SUNTORY(サントリー)のUとNが小文字だったらちょっとおかしいと思ってしまいます。だけど、海外だとそんなの気にしないとこの本には書かれていました。フォントデザイナーの著書が海外で大文字の中に小文字が入っているからおかしいとかは「一度も言われたことがない」と書いていました。なるほど、そういうもんなんですね。

だからというわけではなんでしょうけど、海外には「Sが逆」になっていることもしばしばあるようで、そんな看板の写真も紹介されていまいた。
ドイツ科学技術博物館KASSEの2番目のSが逆になっていたり、フランスの道路標識のSが逆になっていたり。Sが逆になっていても気にしなければ気づかないかもしれませんが、よく見るとバランスが悪いのですぐわかります。まあ、そんなところも日本と海外の違いなんでしょうか?

そういえば、イングランドのサッカー場、オールド・トラフォードマンチェスター・ユナイテッド)に監督のアレックス・ファーガソンのスタンドができたのですが、スタンド上の大きな文字『SIR ALEX FEGUSON STAND』のFEGUSONのSが逆さまだったというのを思い出しました。たしか、TVを見ていた看板屋さんが見つけて電話で指摘したと聞いた覚えがありますが、その後直したのでしょうか?別に気にせずにそのままにしてあるのか。それともすぐに直したのか。日本だったらすぐに直したでしょうけど、意外にそのままということもありえるかもしれないと、この本を読んで思ってしまいました。