カトウのブログ

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刺さる言葉

トイレで去年のTVブロス(2012年10月)のコラム『あの娘と、遅刻と、勉強と』を読んでいたら、ふいに刺さる言葉に出会ってしまいました。この回は岡村靖幸氏と水道橋博士氏の対談。水道橋博士氏は髙田延彦氏の『覚悟の言葉』という本を読んで、「親友はいらない。夢はもたない」という言葉に共感したと言っていました。

髙田延彦氏が50歳なったときの心境として書かれたものだそうが、親友も夢もいらないって、けっこう大胆ですよね。「今の時代は夢のない人にまで夢を強制する。そんな必要はない」と水道橋博士も書いていましたが、ぼくもこれを読んで、そういう考え方ありだなって思ってしまいました。

 

 前に書いたかもしれませんが、みうらじゅん氏が流行の断シャリに対して「捨てるのはよくない。人も捨てることになるから」という意味合いのことを言っていたのを聞いて、いたく関心したことがあったけど、この「親友はいらない。夢はもたない」はそれ以来の刺さった言葉でした。

 

とにかく最近はどんなことでも、それが多くの支持を集めた事だと、あたかも完全に正しいと認定されて(いつの間にか世間的に認定さるような事柄って確かにある)、いろんな人が同じベクトルで話しだすような風潮があるような気がします。だから、違う見方を示してくれると新鮮に思えるのかもしれません。

人と違う事を言うからいいというもんでもないと思うけど。たぶん、あえて多くの人には共感してもらえそうもない言葉を発するのって勇気がいるはず。別に共感なんて必要ないという感じの潔さ。強さを感じます。だから刺さっさちゃんだろうな。