カトウのブログ

観た映画や読んだ本、その他について

男の映画、女の映画

男が好きな映画、あるいは男向けの映画って当然あるでしょうね。

先日観た高倉健主演の『夜叉』は男が好きな映画の部類に入ると思います。女の立場からすると受け入れ難いじゃないかと。

元ヤクザの「人斬り夜叉」修治(高座健)をめぐる女の争いは(それがメインテーマの映画ではありませんが)、男と女の立場では受け取り方がかなり違うでしょうから。

 

そんなことを考えた数日後、ラジオを聞いていたら、中堅の俳優(だと思う)の人が好きな映画としてフェリーニの『道』を紹介していました。あらかた紹介し終わったエンディング近くで、「ただ以前、女性にこの映画を勧めたら「女性の描き方にとても怒っていた」というエピソードで締めていて、『道』でもか、と思いました。ぼくなどは、単純にいい映画として捉えていたんですけね。

 

男向けの映画といえば、以前、友人にビンセント・ギャロの『バッファロー66』を勧めたことがありました。数日後、その友人に一緒に観た奥さんが「これは男の映画だ」と言っていたという話を聞いて、なるほど女性の見方はそうなのかと思ったのが、男女の見方の違いについて考えたはじめてのことでした(考えてみれば当たり前ですけど)。

 

逆にぼくが観て、女性の映画だなと思ったのは最近では『マンマ・ミーア』(今年CS放送で観たので)と、かなり前に女性に「私の一番好きな映画」として勧められて観た『スライディング・ドア』が今のところ思い浮かぶ映画です。