町田康の「告白」
町田康の『告白』を読みました。噂に違わぬ傑作でした。ちょっとうなされそうです。
『告白』は明治時代に実際にあった「河内十人斬り」をモチーフにした小説ということです。事件の事はまったく知らなかったですが、まあ、酷い事件です。しかし、これが河内音頭で歌い継がれているというから驚きです。ためしにユーチューブ(京山福太郎「河内音頭「河内十人斬り」テロップ付き)で見てみたのですが、たしかに、壮絶な事件を音頭に乗せていました。当時のこの辺の人は、悲惨な裏に多少のざまあみろ的な感情もあったんですかね(殺された一家には、多くの村人が酷い目にあわされていたという話なので)。
それにしても、この小説の持ってるパワーは凄かった。なんだか、リアルに迫ってきて本当途中辛くなりましたから。