カトウのブログ

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映画『情婦』

『情婦』(1957年アメリカ・ビリー・ワイルダー監督)。

面白かったですね。騙させる騙される。どんでん返しっていうんですかね。こんな感じで終わっちゃうのって思ってからが凄い展開で、好きなように転がされてしまいました。

この「情婦」は、アガサ・クリスティの原作。読んだのがおそらく十代のとき。これも面白かった。アガス・クリスティを全部読んでる訳じゃないけど、自分の中では三本の指に入る作品。(あとは、「そして誰もいなくなった」と「オリエント急行殺人事件」)でも小説に負けない映画でしたね。

 

この映画、もちろん、推理ものなだけだど同時に法廷もの。ここでのマレーネ・デートリッヒの演技があまりにもワザとらしくって、有名女優だけど、大根なのかな?なんて思っちゃったんだけど、そうじゃなっくてこれがまた、演技だったんですね。いろいろな意味でやられちゃいました。シリアスなサスペンスだけど、ユーモアもあってラストはけっこう軽い。力が入っているところと抜くところの緩急が絶妙。満足の映画でした。