カトウのブログ

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情報はすべて過去

養老孟司の大言論Ⅲ 大切なことは言葉にならない』(新潮文庫)に情報は、すべて過去だと書いてありました。これはよく養老さんが言ってることです。ネットでいろいろ知った気になってもそれは既にすべて「済んでしまったこと」にしか過ぎない。そんなネットに頼り切った今を「人類がもっぱら過去を見て暮らす世界というのは異常じゃないか」と警告していました。

 

ぼくもけっこうネットで知った気になっているのが現実です。さらに、完全に理解している気になってたり、出来るつもりになってたりするのも確か。よく、昔の人は凄いなという話をしたりします。よくあんな距離を走って移動したもんだとか、よくあんな石を運んで作ったなとか。今を生きていると、そういう基本的な能力をすっとばして、現代人の方が優れているんじゃないかと勘違いしてしまうけど、大きな間違いであり誤りなんでしょう。

 

「生きるという事は未来に向かうことで、過去に正体することじゃない。」それじゃ、どうすればいいのかというと単純に「体を使って働けということ」らしいです。たぶん、出来ない事が山ほど発見できるんだろうな。