カトウのブログ

観た映画や読んだ本、その他について

品川の月

2012年、喜多川歌麿作の巨大掛け軸「深川の雪」が発見されたとのことです。

「深川の雪」は「品川の月」と「吉原の花」との三部作ということです。しかし、この三作ともが明治時代にフランスに流出し、その後「品川の月」と「吉原の花」がアメリカへ渡り「深川の雪」だけ日本に戻ってきたそうです。ただ、その「深川の雪」が行方不明になっていて、このたび、発見されたということです。これは先日NHKの『歴史秘話ヒストリア』で放送されていましたが、絵にまつわる話も興味深かく、なかなか面白く見る事ができました。

 

ところで、この喜多川歌麿の肉質画「品川の月」が高精細複製されてたそうです。でも高精細複製とはどんなものなのか、仕事柄そのへんが気になってしまいました。

現代のデジタル技術だとかなりの精度で絵画が複製されたりしますが「品川の月」はそういったデジタル技術とプリンタ技術によって再現されたのか?イマイチ、ネットのニュース情報だとわかりませんでした。

他の高精細複製の例を調べてみると、例えば屏風絵の場合は、屏風絵を分割して3億画素の高解像度デジタル撮影をしてから、モニター上で修正したものを和紙に忠実に再現したとありました。3億画素とは凄い。それを聞いただけでも精度の高いものが再現されたんだろと想像してしまいます。「品川の月」も同じ様な技術が用いられたのでしょうね。

この三部作を小さな画像で見る限り、個人的に一番魅かれたのが「品川の月」。一度見てみたいものです。