カトウのブログ

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師匠

『苦役列車』の西村賢太氏は藤澤清造の没後弟子を自称しているとのこと。小説を読んでたらそんなことが書かれていました。そういえば内田樹氏もレヴィナスという哲学者を思想における師匠と書いていたような。

 ということは、勝手に誰かを自分の師匠にしてしまっていいということなんだな、とちょっと気持ちが前のめり気味になってきました。

 

じゃあ果たして自分の場合だと誰なんだ?

 

思いつくのは中村吉右衛門と亡くなっていますが古今亭志ん朝。どっちかだな。勝手なこと考えてますけど、やっぱり粋に憧れているので、その粋さを見習いたい。

日頃から野暮で下衆な事はしたくないとは思いつつ、現実はというと、そこそこ野暮だったりするのを自覚している。だから、少しでも粋に近づきたいなと思う。たぶん一生かかっても無理っぽいけど、まあ、心の師匠ということにしておけば、師匠の手前こんなことはできないなんて思うかもしれない。

師匠だったそんなこと考えないだろう、なんて思いながら生きるのも悪くないかもね。